「豆柴を育てていたはずなのに成犬になったら柴犬になった!」
という話をよく聞きます。
中には豆柴を買ったはずなのに、本当は普通の柴犬だったなんて事もあるそうで、本来豆柴はどのくらいのサイズに成長するのか?というの解説していきます。
豆柴は大きくなる?
そもそも豆柴は大きくなるのか?という話ですが、豆柴だからと言って必ずしも小さいままで成長するとは限らないです。
つまり、豆柴は成犬になると想像以上に大きくなるというケースもあるのです。
というのも、豆柴は正式な犬種として認定されたものではないので、多くのブリーダーが「小さい柴犬」という認識をしてしまっているからです。
豆柴と正式な柴犬の線引きは曖昧で、単に未熟児の柴犬や骨格の小さな柴犬を豆柴として売っている悪徳なブリーダーも多いと言われています。
本当に豆柴と呼べるのは、無理なく交配を進めて小型化が進んだ純粋な豆柴であり、未熟児では無く、体の健康状態も良好であると言うことが前提なのですが、
小さい柴犬を豆柴として販売してしまおうと言う人間の欲が、豆柴と柴犬の境目を曖昧にしてしまっているようですね。
大きくなると柴犬サイズになる?
豆柴は大きくなると、柴犬サイズになってしまうのか?という話ですが、結論から言うと、 実際に豆柴を育てて成犬に成長するまで分からないというのが現実です。
純粋な豆柴同士で交配して生まれた豆柴であれば、成犬になっても小型のままの可能性は高いですが、
未熟な柴犬を育てているだけだとしたら、たとえ買った時には豆柴と説明されていたとしても、柴犬サイズまで大きくなる可能性もそれだけ高くなります。
しっかりと血統を管理している価格の高い豆柴であれば柴犬サイズまで大きくなるということは滅多にありませんが、 価格を安く設定しているブリーダーであれば注意が必要ですね。
ここまでは納得のしやすい話かもしれませんが、ややこしいのはここからです。
理解していない方も多いですが、実は純粋な豆柴でも柴犬サイズに成長する事があるということです。
知っての通り、犬の体格は育った環境に大きく左右されます。
食事量や運動量によって豆柴の体重や体高も大きく変化するので、仮に純粋な豆柴だったとしても柴犬サイズまで大きくなると言うことも無くは無いです。
さらには、純粋な柴犬が成犬になって豆柴サイズになってしまうという事もよくあるみたいなので、このややこしさが豆柴と柴犬の境界線が曖昧になっている要因だと言われています。
豆柴の成長過程
豆柴の成長過程の推移はこのようになっています。
生後2ヶ月 1.5kg
生後3ヶ月 2.0kg
生後4ヶ月 2.5kg
生後5ヶ月 3.5kg
生後6ヶ月 4.3kg
生後7ヶ月 5.5kg
これだけ見ても柴犬の成長過程よりも体重の伸びが少ないことが分かります。
豆柴の成犬時の平均体高に関しては、
29cmから35cm程度となっています。
柴犬の成犬時の平均体高は、
35 cm から40cm程度なので、豆柴と比べて高いことが分かります。
つまり、結果として豆柴が柴犬サイズになるという事は何かしらの要因がなければ考えにくいという事になります。
豆柴がでかくなる理由が遺伝なのか、食事量なのかは分かりませんが、はっきりと線引きはされていないものの、豆柴と柴犬が違う犬種であるということは確かのようですね 。
豆柴より小さいのはいるの?
「なるべく小さな柴犬を飼いたい!」と思っている人は、豆柴より小さい犬種があるのか気になっている方も多いと思います。
小豆柴や極小豆柴といった犬種を知っていますか?
これらの犬種は、柴犬と同じ見た目でありながらも、豆柴よりも小さい体高と体重をしている犬種です。
詳しくは下の記事で解説しているのでご覧になってみてください。↓
まとめ
ここからはまとめです。
しっかりと血統の管理されている豆柴であれば、柴犬サイズまで大きくなるという事はめったにありませんが、
未熟な柴犬を豆柴として販売している場合は、大きくなると柴犬並の体重になるという事もあるようです。
ただし、子犬の成長は環境によって大きく左右されるので、飼い主の育て方次第では純粋な豆柴が柴犬並に大きくなるという事も、もちろんありえます。
柴犬と豆柴の境界線は曖昧ですが、悪徳なブリーダーに騙されないように注意しましょう。
以上、いぬさいとでした。