毎日散歩の時間が近づくと大声でなく、サークルに入れた途端に鳴き始める、餌を目の前にすると大声で鳴くなど犬の要求吠えに悩まされていませんか?
要求吠えは対処法を間違えてしまうとますます悪化するので、正しい対処法で接してあげましょう。
もくじ
犬の要求吠えは無視!
子犬のうちは甘えん坊でかわいいとさえ感じていた要求吠えも、成長とともに声が大きくなりいつまでも鳴き叫び続けるので、次第にストレスになります。
犬のしつけには様々な手法がありますが、些細な違いはあるものの要求吠えには徹底した「無視」が効果的だと言われています。
あなたは愛犬が吠えている時、
・名前を呼ぶ
・返事をする
・うるさいと叱る、大きな音で驚かす
・要求にこたえる(散歩に連れ出す、サークルから出す、餌を与えるなど)
といった対処法をとっていませんか?
これらの対処法は要求吠えの改善にはつながらないので注意が必要です。
忙しくて手が離せない時、帰宅した直後、外出する時、夜間の就寝中・・・愛犬の要求吠えを何とかやめさせようと考えた結果の行動でしょう。
特にマンションなど集合住宅では深夜早朝の要求吠えは近所迷惑にもなり、出来る限り早く鳴き止ませたいと考えるのですから当然です。
しかし、愛犬がどんな理由で吠えているにせよ、吠えている最中に家族が「声」をかけてしまうと愛犬は吠えたことに効果があったと勘違いをしてしまいます。
その上、「もっと大きな声で」「もっと長い時間」「もっと早いタイミングで」鳴いたら、もっと思い通りに家族が反応をしてくれるのでは?とも考えてしまうのです。
気が付けば朝の散歩を要求する鳴き声は朝の7時から始まり、6時、5時と日を追うごとに時間が早まり、3時にまで早まってしまったというご家庭もあるそうです。
これでは家族も安心して眠ることが出来ず、愛犬との生活がストレスフルなものになってしまうでしょう。
正しい対処法を講じるという事はこのような愛犬の勘違いを予防し、問題を解決するためにとても重要なことなのです。
犬の要求吠えを無視する方法
愛犬が要求吠えをしている時は、
・声をかけない
・目線を合わせない
・愛犬のそばへ近寄らない
・家族の会話の中で愛犬の名前を呼ばない
という対処法を家族全員で徹底しましょう。
愛犬が鳴き止み、落ち着いてから声をかけ、散歩や食事などの世話を済ませます。
いつまでも鳴き止まない時は、サークルをバスタオルや毛布で覆い、視界を遮ることで愛犬を落ち着かせる方法も講じてあげましょう。
無視で治らない場合は
要求吠えは無視が効果的としつけの手引書には書かれているものの、なかなか効果を実感できないという方もいるでしょう。
実はこの場合、別の理由が関係していることもあるので順に解説していきます。
リビングにサークルがおいてある
どんなに家族が無視をしているつもりでも、目の前で楽しく過ごす姿を目にしているのですから、愛犬も落ち着くことが出来ません。
サークルはリビングの隅や静かで落ち着ける場所に設置してあげましょう。
規則正しい生活リズムを送っている
決まった時間に散歩、食事を済ませることに熱心なご家族ほど要求吠えに悩まされています。これからはあえて時間を不規則にしたり、寝坊することも必要です。
家族の生活がランダムになることで、愛犬も要求吠えをするタイミングを計りかねてしまうからです。簡単な方法なのでぜひ取り入れてみてください。
愛犬優先の生活が出来ている
帰宅をしたら真っ先に愛犬に駆け寄り、サークルを開け、散歩に出かけと日々の生活で愛犬が何より優先されていませんか?
これでは愛犬が家族をコントロールしている状態になっています。
愛犬の世話は家族の後という順番を意識し、愛犬にせかされ行動することの無いように心がけてみましょう。
もし1つでも思い当たる場合は、ぜひ生活の見直しに取り組んでみてください。
これまで愛犬の為を想いとっていた行動が実は愛犬をわがままな暴君にしてしまっていたことを実感するでしょう。
犬はとても知能が高いので、叱る、脅かす、萎縮させるという関係性を築かなくても、十分に問題行動を解決することが出来ます。
無視できない場合の対処法
深夜早朝、家族の留守中にも大声で鳴いてしまうことも珍しくありません。近隣からクレームが出て初めて家族が知ったということもあります。
このような要求吠えは愛犬が不安や緊張、寂しさを感じ、家族を呼んでいる鳴き方です。ただ毎日愛犬につきっきりで過ごすことは出来ないのですから、このような場合は
・外出、就寝中も照明をつけておく、室内を暗闇にしない
・テレビやBGMを付けたままにして、静寂を作らない
・ペットヒーターを設置し、適度に暖かい場所を作っておく
・留守中はインターフォンや固定電話の呼び出し音を消しておく
などの方法を講じておくと効果的です。
最後に
要求吠えは精神的な問題と関係しているので、なかなか数回叱る程度では解消できません。解消には家族全員での取り組みが必要なので、根気強く取り組んであげましょう。
以上、いぬさいとでした。