犬を手離す理由【6つ】

小さな子犬を家族に迎えた時、動物保護団体から里親としてペットを引き取った時、

「この先ずっと一緒に過ごそう!」

「楽しい時間をたくさん作ろう!」と誰もが考えるものです。

しかし一方で、日本ではまだまだ動物の殺処分や飼育に関する問題がニュースに取り上げられています。

なぜ大切な存在であった犬を手放してしまうのでしょうか?

犬を手離す理由

いぬたろう
最近、犬を手離す人が増えてきているらしいけど、どうしてなんだろう?
竹田和彦
犬を手離す理由は人によって違うけど、実際愛情が無くなったというケースは少ないと思うよ。

犬を手離す時、それぞれの家庭、環境で必ず理由があります。

必ずしも全員が無責任であったり、犬への愛情が無くなってしまうばかりではありません。

それでは犬を手離す理由として多いケースを順に解説していきます。

生活環境の変化

ペットを飼っている方の中にはペットOKな賃貸物件に入居されている方もいます。

最近はペット可の物件も増えてはいるもののまだまだ数は限られています。

仕事転勤や結婚などを機に転居を考える時、必ずしも希望にあったペット可の物件が見つかるとは限りません。

そのため中には泣く泣くペットを手離さなければならないということも起こるのです。

これは家族にもペットにも辛い別れとなるでしょう。

経済的な理由

ペットとの生活は想像以上にお金がかかるものです。

ある試算によると小型犬一匹を生涯飼育した場合、200~300万円の費用が必要だと言われています。

たしかに日々の食事やトイレシーツなどの消耗品、トリミングやペットホテル、医療費と様々な出費がかさみます。

この費用の工面も、家族の経済的な事情から難しくなってしまうこともあるでしょう。

転職や子供の誕生、進学など出費がかさむ時、ペットにかかる費用を削減しなければと思う方もいます。

その結果、ペットを手離すと決断せざるを得ないのでしょう。

アレルギーなど健康上の理由

実は犬に関するアレルギーは子供はもちろん大人にも起こることがあります。

たとえ犬が好き、以前飼っていたことがあるという方でも例外ではありません。

ペットを家族に迎えた後からこのような事情が生じてしまい、ペットとの生活を諦める方もいることを知っておくことも必要でしょう。

飼い主の高齢化

今やニュースでもたびたび取り上げられることの多い高齢者とペットとの生活もペットを手離すケースではたびたび注目を集めています。

ペットはまるで子供であり、家族でもあり、心から癒しを感じられる存在でしょう。

でもどんなに愛情があっても飼い主自身の高齢化により世話が出来ない、経済的に飼育継続が難しい、長期入院が必要になったというケースは多々あります。

このような場合、周囲からの助言もありペットを手離す必要性に迫られます。

多頭飼育崩壊

自身の飼育可能な範囲を超えてペットの数が増えてしまい、日々の生活が維持できない、衛生的な環境を保てないことを理由に犬を手離す方もいます。

これはブリーダーなど一部の業者にかぎらず一般家庭でも起こっています。

特にチワワやプードルなどの人気小型犬は、自宅で出産させ、子犬をすべて手元に残すことで、気が付けば手に余る頭数になっていたというケースもあります。

ペットの頭数が増えるという事はそれだけ手間暇、費用が嵩む上に、騒音や悪臭の問題も起こりやすくなります。

この問題の解決にはペットを手離すという方法しかないでしょう。

高額なペットの医療費や介護

10数年と家族同然に暮らしたペットを手離す方も最近増えています。

その背景にはペットの高齢化、持病の悪化、痴呆などの問題が関係しています。

ペットに医療はまるで人間並みに発展したもののその医療費は人間の数倍にも上り、決して簡単に捻出出来る金額ではありません。

痴呆症を発症した場合は夜鳴き、徘徊、数時間おきの介護と家族の負担も想像以上です。

このような問題に直面しペットを捨ててしまう方、高額な費用をかけて老犬専門施設に入所させる方と方法は様々ですが犬を手離すことになっています。

犬を手離す理由は必ずしも上記のように愛情がある上で決断をするばかりではありません。

中には成長しかわいらしさが無くなった、散歩や世話が面倒、鳴き声がうるさい、新しいペットを飼ったなどの理由から安易に手放す方もいます。

なかなかすべての飼い主に愛情や責任を求めることは難しく、この課題の解決には時間がかかりそうです。

犬を捨てる人の気持ち

犬を捨てるという言葉と手離すという言葉には大きな違いがあります。

捨てるという言葉の場合、保健所やペットホテル、高速道路のサービスエリア、ドッグランなど様々な場所に文字通り犬が捨てられています。

現状ではこのような行為は法律で罰せられることになってはいるものの、なかなか後を絶たないものです。

犬を手離すというのは、個人的に共感はできませんが理解は出来ます。

ただ、犬を捨てるというのは簡単には理解しがたいものです。

最後に

どんな事情があるにせよ、犬を捨てる、手放す場合には新たな飼い主を見つけること、安全に生活できる環境を確保することを、

せめてもの罪滅ぼしとして意識してもらいたいとは多くの愛犬家が思うところでしょう。

願わくば、社会的にも犬を手離しにくくなる環境が出来ていくと良いですね。

以上、いぬさいとでした。

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