子犬が噛むからとひっくり返すのは、正しいしつけ方とは言えません。
なぜならこのようにしつけると、子犬をより興奮させ、遊んでもらえると勘違いするからです。
子犬に噛むことはいけないことだと理解させ、正しい行動を教えるために、子犬の噛むのをやめさせる正しい方法を知りましょう。
子犬が噛むからひっくり返すしつけについて
このトレーニング方法は、問題の根本を回避するものであり、現在では推奨されていません。
子犬をひっくり返すことで、いわゆる【服従】の状態にさせると、
「飼い主から支配されていることが正しいことなんだ」
と教えてしまうことになります。
⇒犬が叩いても寄ってくる!|怒ったあとなのに甘えるのは反省してないから?
人道的で思いやりのある飼い主としては、【ほめるしつけ】の方法のみを使用すべきです。
場合によっては、噛むことが望ましい行動であるとを犬に教えてしまうことになります。
ではどうすれば良いのかというと、まず、子犬が噛み始めたら、その場から離れ、別の行動を提供することが重要です。
そうすることで、代替行動が強化され、子犬はそれがより望ましい行動であることを学ぶことができます。
⇒子犬が狂ったように噛むのは【主張】してるから?|本気噛みの対処法
また、特に初期の段階では、しつけに一貫性を持たせることが重要です。
家族全員から一貫して同じメッセージを受け取ることで、子犬は自分に何が求められているか、どの行動がより望ましいかをより早く理解できるようになります。
子犬が噛むからひっくり返すのは意味ない理由
子犬をひっくり返すという行為は、一見手っ取り早く解決できるように見えますが、問題の根本を解決するものではありません。
そしてやがて、欲求不満になり、暴れるようになります。
子犬には、適切な行動と不適切な行動の違いを理解させることが不可欠であり、これは適切なトレーニングによってのみ達成できるのです。
⇒犬が世話しない人に懐くのはなぜ?|お世話する人には甘えない?
まとめると、子犬が噛んだからと言ってひっくり返すのが意味ない理由は、具体的には以下の通りです。
1つ目は、子犬が興奮してしまうので、間違った行動を強化してしまうことです。
2つ目は、噛むことが望ましい行動であることを子犬に教えてしまうリスクがあることです。
3つ目は、子犬がより攻撃的になり、噛み続ける可能性があるため、非常に危険であるということです。
子犬が噛むのをやめさせる方法
子犬が手を噛むのをやめさせる最も簡単な方法は、子犬が手を噛んだら無視することです。
子犬が噛むようになったら、おもちゃや噛むおもちゃに注意を向けさせます。
子犬が命令に従ったら、ご褒美としておやつをあげたり、ほめたりするのも良いです。
⇒子犬がうんちまみれなのはいつまで続く?|踏む、歩き回るときの対策
子犬の噛みつきをやめさせる最善の方法は、正しい行動を繰り返すことです。
さらに、子犬のエネルギーを消費させるために、運動も重要です。
そうすれば、子犬が有害な行動に出る可能性は低くなります。
子犬が手を噛むときの正しいしつけ方法
子犬に手を噛ませるときは、適切な方法でしつけることが大切です。
まずは「やさしく!」などのコマンドを教えることです。
【やさしく】というコマンドは、あまり聞き覚えがないかもしれませんが、子犬のうちに覚えさせると、今後、色々と便利です。
子犬がコマンドを理解し、優しくおとなしい態度で接することができたら、褒めてご褒美を与え、それが一貫した習慣になるまで繰り返しましょう。
⇒犬にとってリーダーと好きな人は違う理由は【同じ立場】の群れだから
適切なトレーニングの鍵は、一貫性と忍耐力です。
また、子犬のエネルギーを消費させ、有害な行動を取りにくくするために、運動も重要です。
根気と一貫性があれば、子犬のしつけにそれほど時間はかからないはずです。
まとめ
子犬が手を噛んだときにひっくり返したりするのは、子犬に対する身体的優位性を助長することになります。
まずは噛んだら無視することから始め、命令に従ったらご褒美をあげましょう。
忍耐と一貫性をもって、あなたの手を適切に噛むようにしつけることができるでしょう。
⇒私は犬を飼ってから精神が安定しました【体験談】生きる目的ができて幸せ!