海外は動物愛護の浸透により、どんどんペットショップがなくなっています。
でも日本ではいまだに多くのペットショップが存在しています。
この記事では、なぜ日本だけペットショップがなくならないのか、その理由を解説します。
もくじ
日本だけペットショップがなくならない理由
日本だけペットショップがなくならない理由はなんなのか?
結論から言うと、
需要があるからです。
「ペットショップを利用したい」
と考えている人がそれだけ多いということですね。
すでに動物を飼っている人は自分で調べて、ペットショップの問題点を知っている人も多いでしょう。
でも、今の悲惨な現状は、ペット愛好家にしか知られていないのでしょう。
⇒ペットショップで購入した犬の臓器がなかった|最悪のペットショップの事例を解説
まあそりゃそうです。
ペットショップの闇なんて、テレビでも放送されないし、自分で調べるしか手段がないのですから…
海外ではペットショップの減少が進んでいる背景には、動物愛護の意識の高まりや、ペットの譲渡施設の普及などがあります。
とはいえ、日本のペットショップは、品質の管理や衛生面の管理が徹底されていることもあります。
なので、海外のペットショップに比べたら、まだマシな動物管理をしていると言えます。
例えば、ブリーダーや卸売業者からの供給が不透明であったり、飼育環境が適切でない場合があります。
これに対して、海外ではペットショップの規制が厳しくなっているケースもあります。
日本では、この規制が比較的緩い傾向があるんですよね。
⇒ペットショップの売れ残りは冷凍されるって本当?|売れ残った犬猫がたどう悲しい運命とは
日本でペットショップを禁止にすべき理由
じゃあ、そもそもなぜ日本でもペットショップを禁止するべきなのでしょう?
その理由を全部で4つ解説していきます。
動物の福祉の問題
ペットショップでは、商業的な利益を追求するために、動物たちの健康や福祉が犠牲にされることがある。
狭いケージで飼われたり、適切な医療ケアを受けられなかったりすることが多い。
ペットショップを禁止することで、動物たちの福祉を守ることができる。
過剰な繁殖と捨てられたペットの問題
ペットショップでは、需要に合わせて大量の繁殖が行われることがあり、その結果、過剰なペットが生まれてしまう。
また、飼い主が手に負えなくなったり、飼うことが難しくなったりした場合、ペットが捨てられるケースも多い。
ペットショップを禁止することで、このような問題を減らすことができる。
ペットの購入に関する情報の不足
ペットショップでは、購入者に対してペットの適切な飼育方法や注意点についての情報提供が不十分なことが多い。
その結果、飼い主が適切なケアを行えず、ペットが健康や安全に問題を抱えることがある。
ペットショップを禁止することで、ペットの購入に関する情報提供の改善が期待できる。
⇒ペットショップはいずれなくなる?|生体販売中止はいつから?|廃止、禁止のデメリットとは
里親制度の存在
ペットショップが禁止されても、代替手段として里親制度や動物保護施設が存在する。
これらの施設では、捨てられたペットや保護された野生動物に新しい家族を見つけることができる。
ペットショップを禁止することで、これらの代替手段の活用が促進される。
ペットの購入を検討する場合は、里親制度などの代替手段を利用することが理想ですね。
日本だけペットショップがなくならない原因
じゃあ、海外ではどんどんペットショップがなくなってるのに、
日本だけペットショップがなくならない理由について、5つの原因を解説します。
1. 文化的な要因
日本では、ペットを飼うことが一般的であり、多くの人々がペットで買った動物を家族の一員として扱っています。
そのため、ペットショップは需要があり、存続しているのです。
2. ペットの需要の高さ
日本では、犬や猫などのペットの需要が非常に高いです。
多くの人々がペットを飼いたいと思っており、ペットショップはその需要を満たす場所として存在しています。
「犬や猫が欲しい」と感じた人は、まずペットショップで探す。
それがもはや文化になってしまっているんですよね。
⇒ペットショップ店員の本音「こんな店潰れろ」動物を物扱いで嫌気が差しました。
3. ペットの品種の多様性
日本のペットショップでは、様々な品種の犬や猫を取り扱っています。
特定の品種に興味のある人々にとって、ペットショップは希望のペットを見つける場所となっています。
- 「見たもの可愛いペットが欲しい」
- 「珍しいペットが欲しい」
という需要があるせいで、ペットショップはなくならないんですよね。
4. ペットの血統管理
日本では、ペットの血統管理が重要視されています。
ペットショップでは、血統書付きの子犬や子猫を提供することが求められています。
これにより、ペットの品質や健康状態が保証され、ペットショップからペットを飼う人々に安心感を与えているわけです。
日本だけペットショップがなくならない状況を変えるには?
まず第一に、飼い主の意識改革が必要です。
多くの人々がペットを飼う際、かわいさや流行に惑わされ、購入することがあります。
しかし、ペットは一生を共にする家族の一員であり、飼い主にとっての責任もあります。
飼い主はペットの飼育方法やニーズを理解し、適切な環境を提供することが重要です。
第二に、保護活動の促進が必要です。
ペットショップで販売される動物の多くは、ブリーダーやパピーミルからの供給です。
これに対して、保護施設や里親制度を活用することで、不幸な動物たちに新しい家族を見つける機会を提供できます。
また、飼い主がペットを手放す場合も、保護施設や里親探しのサポートを受けることが重要です。
第三に、規制の強化が必要です。
ペットショップにおける動物の取り扱いに関する規制が整備され、適切な管理や監視が行われることが求められます。
また、ブリーダーやパ業者に対しても、良識ある取引や動物の福祉に配慮した行動を促すための法的措置が必要です。
第四に、教育の充実が重要です。
子どもたちにはペットの責任や動物の尊重についての教育が必要です。
学校や地域の活動を通じて、ペットの飼育方法やペットとの関わり方について学ぶ機会を提供することで、将来の飼い主たちの意識を高めることができます。
最後に、オンラインやSNSの活用が有効です。
ペットに関する情報や里親募集の情報をオンラインで発信することで、多くの人々にアクセスしやすくなります。
また、SNSを活用することで、ペットの飼育経験や知識を共有し、飼い主同士の交流を促進することも可能です。
以上、ペットショップがなくならない状況を変えるためには、
- 飼い主の意識改革、
- 保護活動の促進、
- 規制の強化、
- 教育の充実、
- オンラインやSNSの活用
が重要です。
これらの取り組みが進むことで、より良いペットの飼育環境を実現することができるでしょう。
⇒犬をケージに入れるのは日本だけ?|海外ではケージを置かない理由とは?