犬の歯石除去は自分でも出来ると思っている方は意外と多いですよね。
確かに出来なくは無いですが、犬を飼っている経験が長い人でもかなり難しいのが現実です。
犬の歯石除去は自分で出来る?
犬の歯石を自分で取るのは難しいと言われている主な原因は、犬が嫌がる事と言葉が理解出来ない事です。
どういう事かと言いますと、犬は基本的に口の周辺を手で触られるのを嫌がります。
たとえ信頼関係の築けてる飼い主であったとしても、興奮している時はマズルをにぎると噛みつく事もありますね。
ただえさえ難しい口周辺のケアですが、犬の歯石除去を自分ででやる場合は口が開かないように無理やり掴む形になるので、嫌がって頭を激しく振りますし、本気噛みをするよくあります。
また、犬は言葉を喋れないので歯石取りの最中、どのくらい痛いのかの判断しにくいです。
痛くは無いけどマズルを握られる事に抵抗して頭を振っているのか、それとも強い痛みを感じているから嫌がっているのか、私でも正直判断が付きません。
もしかすると、犬がものすごく痛い想いをしているのに、飼い主がマズルを握っているから逃げられないという状況になっているという可能性も十分にあり得ます。
仮に歯石取りの経験を何度もしている獣医師さんであれば、どのくらいの力でやって良いのかある程度理解しているかと思いますが、
初めて犬の歯石取りをする方にとってみれば、どのくらいの力が痛くてどのくらい力で歯石が取れるのかが全然分からないので相当難しいと思います。
少し擦るだけで取れるような歯垢や食べかすであれば問題は無いですが、歯にこびりつき固まってしまっている歯石はちょっとやそっとの力では取る事が出来ない為、加減が難しいですね。
力を入れすぎたり角度を間違えたりすると、最悪愛犬の歯を折ってしまう事にもなります。
犬の歯が折れると血が大量に出てきて、怖い想いをするだけでなく、痛みでエサが食べられなくなったりなど今後の生活にも支障をきたす可能性もあるので、かなりリスクは大きいですね。
犬の歯石取りを自分で出来るか?と聞かれれば「人に寄る」と答えますが、初めて犬を飼ったような初心者の方には危険なので絶対おすすめはしないです。
犬の歯石除去を自分でやる方法
犬の歯石除去を自分でやる方法はいくつかありますが、中には即効性は低いものの、初心者でも比較的簡単に出来るものもあります。
動物病院で犬の歯石除去をやらない場合は、それらの簡単なケアを実践してみる事をおすすめします。
まずは犬の歯石除去にはどんな方法があるのか、まとめたので一通りご覧になって見て下さい。
歯石取りペンチ
歯石取りペンチやスケラーで犬の歯石除去をするのはかなり難しいです。
記事冒頭で説明したのはこのやり方で、マズルを掴みつつ歯をペンチで挟み込み、ガリガリと削っていく感じです。
即効性はかなりあって確実ですが、自分で出来るとは到底思えないです。
歯磨きガム
予防という意味も込めて歯磨きガムを犬に与えるのも、多少効果はあるみたいです。
ただ、完全に固まりきった歯石はどんなにガジガジ噛みついても中々取れないのが現実です。
個人的に犬の口臭改善にはあまり効果が無いと思われます。
スプレー
犬専用の歯石除去スプレーというものもありますが、あまり期待はしない方が良いです。
毎日根気よく歯にスプレーを吹きかける事で歯石除去が出来るようなのですが、正直効果は微妙ですね。
まだ固まりきっていない歯垢であれば取れるとは思いますが、この方法で試してもダメならもう動物病院に行くか、ペンチやスケラーを使って自分でやるしか無いと思います。
犬の歯垢取りを自分でやる方法
犬の歯石取りを自分でやるのは結構ハードルの高い事ですが、歯に汚れが溜まり固まりきる前の段階の「歯垢取り」ならば、自宅で自分でやる事は出来ます。
具体的にどうやって歯垢を取れば良いのかと言うと、当たり前の事ですが、日頃から歯磨きを徹底してやっておくことです。
歯垢取りも慣れていない犬は難しいですが、子犬の頃から経験させておくことでペンチやスケーラーで削るよりかは比較的おとなしくしていられます。
これは歯石にならない為の予防とも言えますね。
結局有効な歯石除去というのは、歯石になる前に事前に対処するのが正しいという事です。
既に歯垢が固まって歯石になってしまったワンちゃんにはもう手遅れかもしれませんが、なるべくこまめに歯磨きをして予防する事で、
大変な歯石除去を自分でする必要も無くなりますし、動物病院で費用がかかる事もありません。
まとめ
ここからはまとめです。
犬の歯石除去を自分でやる事は可能ですが、正直かなり難しいと言えます。
自分で歯石除去をする際には、歯石取りのペンチやスケーラーが効果的ですが素人がやるにはリスクも高いです。
スプレーやガム、歯磨き用の肉などは効果があまり期待出来ないですね。
歯石除去を自分でやるのは大変ですが、歯垢取りはある程度自分で出来る事もあるので歯磨きを習慣化しましょう。
以上、いぬさいとでした。