犬の出産はたとえ自然分娩でも母犬の体には大きなダメージを与えます。
なので母犬の体への負担が心配になってしまう事もありますよね。
では、犬の交配はどのくらいの間隔で行うのが良いとされているのか知っていますか?
犬の出産間隔
犬の出産間隔は、一般的に1年に1回という方が多いようです。
これはあくまでも子犬が沢山欲しいブリーダーの方が目安にしている間隔なので、もし家庭で愛犬の出産を2度以上試みる場合は、もっと時間を置いた方が良いです。
1年に1回程度の出産であれば犬の体への負担は問題無いと判断されてはいますが、出産間隔が長ければ長いほど、犬にとっての負担は少ないのは当然です。
中には、1年に2回かけて出産させると言うブリーダーの方もいますが、本当に犬の気持ちを考えるなら辞めた方が良いと思います。
ブリーダーで意識している人は少ないかもしれませんが、出来れば2年に1回程度の間隔での出産が望ましいと思います。
別に1年に2回の出産間隔が危険とか、ダメだとかは決まってはいないようですが、犬の出産時の負担は体だけでは無く、人間と同じように精神面への負担もかかっています。
人間と犬を同じ次元で考えるのもおかしいかもしれませんが、実際ストレスや痛みは犬でも体の健康面へ悪影響を与えるので、ブリーダーの方には犬の出産間隔を短くするのは自重をして欲しいというのが本音ですね。
ヒートの間隔
犬の整理や発情期の事をヒートと呼びますが、これには決まった間隔があります。
犬はこのヒートの時期に合わせて交配をし、繁殖させていく訳ですが基本的には年に2回の間隔で訪れます。
つまり、1年で1回の間隔で出産をする際には、ヒートを1回見逃すという事になります。
これは本当にブリーダーによって変わってきますが、ブリーダーポリシ―として出産を経験させた犬に関しては、必ず1度ヒートを見送るという方もいれば、
1年に2回の間隔で出産(ヒートに連続で交配)させた後は1度ヒートを見送り、その間隔で犬を休ませるという方もいます。
犬の妊娠から出産までの間隔は約63日くらいと言われていますので、連続と言えども全く休めない訳ではありませんが、
犬が一生で出産出来る回数は5~6回程度と決まっていますので、今後の出産の事も考えて犬の体の健康を維持する為にも、多めの休息期間を設ける事は正しい判断です。
帝旺切開の場合
もし出産時に子犬を帝旺切開で取り出した場合には、今後交配をさせる事はおすすめしません。
一度自然分娩に失敗した母犬というのはそもそも妊娠と出産に向いていなかった犬だと言う事なので、繁殖するのには危険が伴います。
帝旺切開というだけでも、母犬と子犬にはかなりのリスクが掛かりますので出産の間隔以前に交配自体をもう止めた方が良いと言われています。
ただ、チワワなどの超小型犬に属する犬種は自然分娩自体が難しい事もあり、帝旺切開した犬の交配をする方もいますが、もうこれは正直ペット業界の闇だと思います。
ブリーダー犬への負担を考慮せずリスクも承知で交配させているのでしたら、もう「可哀想だから止めてあげて下さい。」とお願いするしかないですね。
犬の出産時間
出産にかかる時間は、子犬が産道へ入ってから約30分程度だと言われています。
何も異常がなく、自然分娩で済む場合は母犬がいきんだタイミングで産まれる事が多いですが、
小型犬だとなかなか産道を通らない事も多く、出産にかかる時間も長くなる傾向がありますので注意してください。
最初は母犬も陣痛は感じないのでケロッとしている事も多いですが、出産の時間が進むに連れて陣痛が強くなり、鳴き方が普段と変わった声になってきます。
出産が始まる前は犬も人間と同じように破水が見られる事もあります。
もし破水した状態で2時間以上かかって子犬が産まれる様子が見られない場合には、速やかに動物病院の指示を受けましょう。
最後に
いかがでしたか?
犬の出産の間隔や、出産に掛かる時間について解説してきましたが、何事も人間の都合ではなく、犬の気持ちになって体を労わった判断をするようにしましょう。
もしお金儲けの為に、短い間隔での犬の交配と出産を繰り返しているブリーダーの方がいたら絶対に止めた方が良いです。
道徳的な問題だけでなく、現代ではSNSなどの普及により、情報がすぐに広まる時代です。
仮にブリーダーポリシーを守らなかったとして、それが犬にとって危険な行為だった場合、すぐに拡散されて社会的な制裁を食らう事になりますよ。
悪徳なブリーダーにとって、今の時代は動物愛護団体よりも、SNSなどのコミュニティから情報発信できる一個人の方が怖いかもしれませんね。
逆に、もし子犬を短い間隔で繁殖させるなど、ひどい方法で繁殖しているブリーダーがいたら一般人でもどんどん拡散して防止していきましょう。
また、人間の都合で犬の出産をさせない為の抑止力として、この記事を出来るだけ多くの人に知って貰う事が筆者の願いでもあります。
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以上、いぬさいとでした。