犬の目はクリクリしていて可愛いですが、時々白目が見えると
「怖い」や「気持ち悪い」なんて思ってしまう事もあるでしょう。
今回は、そんな犬の白目のアレコレについてお話していきたいと思います。
犬の白目が見える原因
私たちが良く知っている普段の犬は、見える部分のすべてが黒目です。
ところが、ふとした瞬間、白目が黒目の端の方に見えている場合が往々にしてあります。
これは、犬が「やめて~」と飼い主さんに訴えている瞬間です。
犬は、緊張のあまり顔の筋肉がひきつると、黒目の端に白目が見えます。
たとえば、今抱きしめてもらいたくないのに、飼い主さんに無理やり抱きしめられているときや、くつろぎたいのに飼い主さんに名前を呼ばれたときなどです。
自分の理想と違う状況が起きると犬はストレスを感じ、白目が見える事もありますね。
寝ているのに犬の白目が見える
犬も人間と同じで、熟睡してしまうとどんな姿で寝ているか、分かりません。
もちろん、白目を剥いて寝ている時も、寝言を言いながら寝ている時もあります。
でも、初めて飼った子犬が、白目を剥いて寝ていたら、ビックリして病院に連れていきたくなりますよね。
でも、大丈夫です。
病気でも何でもなく、単に安心しきって爆睡しているだけなので、ソッとそのまま寝かしておいてあげましょう!
犬の白目はコミュニケーション
犬の目を見ていると、本当に感情を表していることがよくわかります。
時には犬の目が「怖く」見えたり、「気持ち悪く」見えたり、もちろん「かわいく」見えたりするときなど、様々です。
では、どうして犬はこのように目でコミュニケーションをとっているのでしょう?
ことわざに「目は口ほどにものをいう」という言葉がありますが、人間であれ動物であれ、本心は目に現れるものなのです。
特に白目は心を読み取り、コミュニケーションをとるための最大の武器でもあります。
人間は、複雑な心を持つことが出来ますが、その点では犬は自分の感情をとても素直に表現してくれる生き物で、犬の目は犬の本心そのものだと言っても過言ではありません。
では、犬がどのような目をしている時に、どのような感情を表現しているのでしょう?
簡単にまとめてみたいと思います。
ポイントは瞳の大きさです!
・瞳孔が小さい場合
くつろいでいる・退屈に感じている・眠い時など
・瞳孔が大きく開いている場合
ビックリしている・興奮している・何かに興味を示している
・瞳孔がいったん縮んでから大きく開いた場合
怒っている・イライラしている・何か気に入らないことがある
このように、犬の瞳孔を見ることにより、飼い主さんに何を訴えているかや、いまどのような精神状態にいるかなどを知る手がかりになります。
また、犬が瞬きをする時は、目の前の相手が自分に敵意が無いと認めている証拠で、もし犬が
「注意」をしないといけない相手だと判断した場合は、より多くの情報を集めるため、目を大きく見開き、瞬きをせず相手を凝視します。
そのため、より白目の割合が大きくなり、一見怖い表情に見えるときもあります。
犬の白目が赤いのはどんな時?
犬も人間と同じように、白目が赤くなることがあります。
その場合は人間と同じようにまずは「結膜炎」を疑います。
結膜炎は、ほこりや植物の種子、外傷や細菌やウイルスなどの微生物により感染がおこる病気です。
・片目だけが赤い場合
例えば、何かにぶつかったなどの物理的刺激が原因で起こることが多い充血。
・両目とも赤い場合
最近やウイルスにより、アレルギー症状が出ている場合の充血。
また、結膜炎以外で目が赤くなる原因として考えられることは、角膜などの眼球の炎症により白目にまで影響が出ている場合や、赤血球が増加しすぎている場合、また興奮状態にある場合などが考えられます。
犬の白目が充血している時に観察すべきこと
大切な愛犬がどのような病気にかかっているかを知るには、単に目が充血しているということだけではなく、その他の症状が出ているかどうかのチェックもとても大切になってきます。
具体的にどのようなことを観察すればよいのでしょう?
・涙の量はいつもどおりか
・目ヤニは多く出ていないか
・目や目の周りをかゆがっていないか
・飼い主さんが目の付近を触るのを嫌がらないか
・いつもより瞬きは多くないか
・目の周囲の毛は抜けていないか
・耳の中や頭付近の皮膚に異常はないか
など、より多くの情報を集める必要があります。
そのうえで、なるべく早くお医者さんに診察してもらうようにしてください。
最後に
犬の白目が見える時は、犬自身が「今、言う?」もしくは「え~!今しないといけないの?」なんて思っている時です。
ぜひ犬の表情を観察し、犬自身が飼い主さんに訴えたいことを感じ取ってあげるようにしてくださいね。
また、犬が安心しきって爆睡をしている時は、よく白目で寝ていることがあります。
しかも、ただの白目ではなく、まるで「エイリアン」のような目をして寝ている犬も中にはいます。
慣れないうちは「怖い」や「気持ち悪い」と感じることがあると思いますが、そこは個体の特徴として受け入れてあげるようにしてください。
以上、いぬさいとでした。