子犬が成長していくと歯が生え変わる時期を迎えます。
そのタイミングでやってくるのが甘噛みです。
歯がかゆいことから、手当たり次第ガブガブ噛むようになるので大変ですよね。
この記事では、【子犬の歯がかゆい時期はいつまでか?】について詳しくお伝えしていきたいと思います。
もくじ
子犬の歯がかゆい時期はいつまで?
子犬の歯がかゆい時期とは、歯が生え変わる時期のことを指します。
犬も人間のように乳歯が永久歯に生え変わりますが、だいたい生後6ヵ月ごろから1つづつ歯が抜けて生え変わっていきます。
犬の歯は全部で28本ですが、歯が生え変わりはじめてから約3ヶ月間くらいの間で生え揃います。
個人差はありますが、7か月~1歳ごろまでには全ての歯が永久歯に変わります。
子犬の歯が生え変わる時の注意
歯が抜け始めて生え変わりの時期を迎えたら、注意していきたい点があります。
犬の健康につながることなので、飼い主として覚えておきましょう。
乳歯遺残
乳歯遺残(にゅうしいざん)とは、永久歯が生えてきているのに乳歯が残ってしまうことです。
特に小型犬はなりやすく、歯並びが悪くなり、口の中を傷つけてしまうことにもつながります。
嚙み合わせが悪くなれば食事も取りにくくなるので、抜け残しがないかよく観察してください。
埋没歯
埋没歯(まいぼつし)とは、生えずに歯茎の中に埋もれてしまっている歯のことです。
炎症を起こしやすいので、歯がすべて生え揃うまで確認しましょう。
血がついてしまう
犬の歯は何かを噛んでいるうちに抜け落ちるものですが、その時に出血がともなうのでおもちゃなどに血がつくことがあります。
抜けた歯は飲み込んでしまうことが多いですが、排せつ物と一緒に出てしまうのでさほど問題はありません。
血がついて驚くこともあるでしょうけど、歯の生え変わる時期には起きやすいことだと覚えておいてください。
エサを食べやすくする
歯が抜けてしまうと、生え揃うまでは固いエサが食べにくくなります。
もし食べ残したり食べにくそうなようすであれば、水分でふやかしてあげるといいですね。
歯が安定するまでは、ウェットフードに変えるのもおすすめです。
歯磨きをする
永久歯が生えてきたら、歯のケアを行っていきましょう。
犬が歯周病にかかると口臭や虫歯の原因になります。
食べ残しがあると歯石がついてしまうので、子犬の頃から歯ブラシを慣らしておきたいものです。
子犬が甘噛みする時の対策
犬の歯が生え変わると、困ってしまうのが甘噛みです。
歯がムズムズしてしまうから、やたらと噛んでくることが多いです。
甘噛みだと言っても、子犬はうまく手加減できないのも大変なところ。
子犬に甘噛みされる叱りたくなりますが、中途半端に接すると逆効果になるのでコツを押さえて回避させましょう。
ガブガブ噛まれて困っている方は、こんな方法で甘噛みから逃れてください。
おもちゃ
子犬は歯がかゆいから噛みたくなるだけではなくて、楽しいから噛んでしまいます。
その時には犬用おもちゃのロープやタオルをくわえさせてみてください。
噛んでも固くない素材なら、思い切り噛みついても安心です。
おもちゃを噛むことで、ぐらぐらしている歯の抜歯を促すことにつながります。
乳歯遺残防止のためにも、飼い主の負担軽減のためにも、ぜひおもちゃを活用してみましょう。
噛み防止スプレーを使う
ガブガブ甘噛みをやめない子犬に困ったときは、専用噛み防止スプレーの利用をおすすめします。
噛んでほしくない箇所にスプレーをすると
「いやな臭いがする!」
といった感じで避けてくれます。
ほぼお酢と変わらない成分なので、お酢を薄めてスプレーしても有効です。
ただ、臭い残りの恐れもあるのでその点を注意しながら使ってみてください。
無視する
子犬の甘噛みをやめさせるには、いちいち反応せずに無視してしまいましょう。
子犬に曖昧な反応を見せてしまうと
「遊んでくれる!」
と勘違いさせてしまいます。
それよりも、甘噛みを始めたらスッとその場から立ち去る、無言で手を避けるなどの反応をします。
甘噛みを放置するのではなく、あくまでも無視することに徹底するのもひとつの手です。
不快感を見せる
子犬に甘噛みされたらすぐに「いけない!」としつけましょう。
少し大きめの声で言うのがコツです。
飼い主がいやなことだとアピールし続けることがポイントです。
もし声をあげても甘噛みをやめないようなら無視してその場を立ち去りましょう。
成果が出るまでは、何度も根気よく行っていく必要があります。
最後に
ガブガブと甘噛みをする時期は、子犬にとっても飼い主にとっても厄介です。
全部の歯の生え変わりを確認するのは難しいので、もし気になる歯や歯ぐきの腫れが見られる場合は獣医に相談をしてみましょう。
甘噛みはこの時期にしっかりやめさせないと、噛みつき癖のある犬に成長してしまうので要注意。
子犬の成長を喜びとともに、歯の健康も守っていきたいものですね!
以上、いぬさいとでした。