愛犬にダニがついているのを見つけたらどうすべきでしょうか?
すぐに引っ張って取りたくもなりますが、それは正しい駆除方法ではないのです。
そこで、【犬にダニを見つけたらどうすべき?】という点について、正しい駆除方法を解説していきます。
もくじ
犬のダニは取るべき?取らないべき?
犬につくダニの多くは「マダニ」という種類です。
春から秋の温かい時期に多く見られ、見た目は丸くて茶色です。
犬の血を吸って寄生します。
吸血中は1㎝ほどぷっくりふくらんでくっついています。
もしマダニを見つけたらすぐに取るべきだと感じますが、答えはノー。
とくに、マダニへの知識がない人ほど正しい駆除方法を知りましょう。
感染する危険性
犬に寄生したマダニにウィルスがある場合は、犬バベシア症やライム病などに感染する恐れがあります。
マダニを無理やり引っ張ってつぶしてしまうことで感染を広めてしまいます。
最悪の場合は死亡する恐れがあるので、自己判断で取るべきではありません。
犬のダニの人間への影響
ウィルスを持ったダニをつぶしてしまうと人に感染する恐れもあるので、絶対に無理やり引っ張ってはいけません。
ライム病が人に感染すると、強い痒みや多発性関節炎、やがては歩行異常といった症状に悩まされてしまいます。
犬のダニを駆除する方法
もしも犬のダニを見つけたら次のような正しい駆除方法を行いましょう。
すみやかに駆除することで、愛犬の健康を脅かすことから避けられます。
獣医で駆除をしてもらう
犬にダニを見つけたら、かかりつけの動物病院で駆除をしてもらうのが1番です。
飲み薬で体内から撃退を行います。
獣医に相談をすることで、ほかに寄生していないかチェックしてもらえるので安心です。
ピンセットで駆除
どうしても自分で取る場合はピンセットで駆除しましょう。
このとき、決して胴体をつまんだり、無理やり引っ張ってはいけません。
皮膚ギリギリの部分をつまんで引っ張って駆除をしますが、ダニの口先だけが残ってしまうことがあり、これが化膿や炎症の原因になってしまいます。
もし取れそうにない場合は獣医に相談をするのが1番安心ですね。
市販薬で駆除
犬のダニを駆除する市販薬でも駆除ができます。
チュアブル錠タイプや、スポットに垂らして使うタイプなどがあるので愛犬に合うものを選んだみてください。
定期的に使い続けることでマダニから防げますが、動物病院で処方してもらった方が料金的にも安くなります。
正しい駆除を行うためにも、特に慣れていない飼い主の方は獣医に相談をした方が安心です。
ダニが寄生しやすい犬の部位
犬の血を吸って寄生するダニは、次のような部位に住み着きやすいです。
シャンプーをこまめに行っても、室内飼いであってもダニに感染するものです。
毛足が長い犬ほど気づきにくいので、1匹マダニを見つけたら全身くまなく探してください。
- 耳
- 目のまわり
- 鼻のまわり
- 胸部
- 内股部
- おしりのまわり
皮膚が柔らかくて噛みつきやすい部位は、マダニにとって血が吸いやすい部分です。
マダニがいないか、くまなくチェックしてください。
犬のダニを取ってしまったら
もし見つけたダニをすでに取ってしまったなら確認してほしい点があります。
- ダニの口や頭が残っていないか
- 皮膚が炎症を起こしていないか
このうち1つでも当てはまれば動物病院で処置を行ってもらいましょう。
感染してしまう恐れがあります。
きれいに駆除できていた場合でも安心せず、ほかにも寄生していないかチェックしましょう。
犬のダニ予防対策
マダニに感染しないために予防対策は続けていきましょう。
少しの気遣いで愛犬をダニから守ることができます。
お酢
台所にあるお酢を使ってダニを予防、除去することができます。
スプレーボトルにお酢と水を1:1の割合で配合させます。
これを愛犬の体にスプレーすることでダニ予防になるので簡単です。
また、ダニがついているのを見つけた時もお酢で除去ができます。
お酢を染みこませたコットンでダニを包み込み、自ら離れていくのを待ちます。
動きが止まったのを確認したら、決してつぶさないようピンセットで取り除いてください。
薬
月に1度首に1滴たらして使う、ダニ予防薬が効果的です。
ダニだけではなく、ノミやシラミにも効果があるのでぜひ続けたいものです。
ネット販売でも手に入りますが、獣医に相談の上使ってください。
洋服を着せる
犬の体を覆う洋服を着せることもダニ予防につながります。
特に、ダニが生息する草むらには注意したいものです。
春と秋がダニの最盛期なので、散歩コースに草むらがある方はできるだけ避けることをおすすめします。
最後に
犬にダニがついているのを見つけたら焦りますよね。
でも、うっかりつぶしてしまうのは大変危険だということがお伝えできたかと思います。
室内飼いでもダニが寄生することもあるので、日ごろから愛犬のボディチェックはぜひ続けてください。
以上、いぬさいとでした。