犬を飼っているなかでふと気になり、鼻をのぞいたことってありませんか?
私は犬を最初に飼い始めたころ、犬の鼻の中が見えたことがあり犬って鼻くそも鼻毛もないんだ!とびっくりしたことがありました。
では、なぜ犬には鼻くそが出来ないのか?
今回はそんな疑問を解決していこうと思います。
もくじ
犬は鼻くそが出来ないって本当?
犬に鼻くそが無いという話は結論から言うと本当です。
犬の鼻の穴をのぞいてみると鼻くそが全然なくつるんとしています。
つるんとしている、つまり犬の鼻の中には鼻毛がないのです。
人間の鼻には鼻毛が生えており、鼻で息をしても鼻毛が埃や菌をキャッチし体内に入らないようになっています。
この時に鼻毛についた埃などが固まったものが鼻くそになって鼻に溜まったり外へ出て来たりします。
しかし、犬にはそもそも鼻毛がないため鼻くそも出来ないという事になりますね。
鼻の穴は塞がる事が無い?
鼻毛がないから鼻くそができないといっても、鼻水や鼻くそのようなものが犬の鼻についていることもあります。
これは鼻毛でキャッチされた埃や菌ではなく、口腔内や呼吸器、目や咽頭などに炎症や異常がある場合に鼻汁と呼ばれるものの分泌量が増えて、鼻の穴から出てくるものとされています。
ですが、上手く出てこないと鼻の穴が塞がってしまうため、鼻くそが出来ないから鼻の穴が塞がることはないとは言い切れません。
老犬になり分泌腺が上手く働かなくなると鼻が乾燥してしまいがちなため鼻の穴が塞がってしまうことも。
鼻の穴の中に腫瘍が出来てしまったり、歯周病が進行して上あごから鼻の中に炎症が進んでいる場合は鼻の穴を塞いでしまうこともありますね。
このような状態は人間でいう鼻づまりになり犬も息がしにくく苦しいと感じるため、息苦しそうにしていたらすぐに動物病院を受診することが大切です。
犬の鼻くその取り方はあるの?
もしも犬の鼻の穴に鼻くそを見つけたらどう対処すれば良いか、
「鼻くそを取ってあげた方がいいのかな?」
「でもどうやってやれば良いんだろう?」
と対処法に困らないために、鼻くその取り方をご紹介していきます。
犬は鼻くそを取るからじっとしててねと言ってもじっとしていられないですし、人間と鼻の構造も違うため飼い主が簡単にとってあげられるようなものではありません。
そもそも鼻くその取り方というよりも、犬にとっては鼻の穴に異物があることは鼻づまりということになり、鼻づまりを解消してあげる方法と言った方が正しいのかもしれませんね。
なので鼻くそではなくここでは鼻づまりの解消法をご紹介していきます。
温かいタオルで拭く
お湯で濡らしたタオルや蒸しタオルを用意します。
犬が熱いと感じないようにある程度冷ましたら、鼻の先を優しく拭いてあげることで、鼻の乾燥のせいで鼻くそが溜まっている場合は綺麗に取り除くことが出来ます。
老犬などは乾燥で鼻くそが溜まりやすいためこの方法が簡単に取れて犬も嫌がらずに拭かせてくれることが多いのでおすすめかと思います。
部屋を加湿する
部屋の湿度が低いと乾燥の原因になり犬の鼻もカピカピになってしまうため鼻くそになりやすいです。
そうならないためにも犬が過ごす部屋を加湿してあげるとが良いですね。
加湿器を置いたり室内に洗濯物を干したり、あまり効果がなさそうであれば犬の近くに小さな加湿器をプラスで置いてあげることもおすすめです。
鼻水吸引器を使う
赤ちゃんの鼻水を吸い取る鼻水吸引器というものが薬局や赤ちゃん用品店などには売られています。
この鼻水吸引器を使って鼻くそや鼻水をとってあげるのも鼻づまりの解消になり、綺麗に取ることができるのでおすすめです。
赤ちゃん用に作られているため鼻の穴に当たっても痛くなく小さな鼻の穴でも入るように作られています。
最初は嫌がる犬が多いですが、これをしたら息がしやすくなるとわかってくると嫌がらずにさせてくれるようになります。
ですが嫌がる犬に無理やりすると返って鼻の穴に傷をつけてしまうことになるので注意し、無理には行わないで下さいね。
アロマを使う
犬の鼻づまりにはアロマが効果的といわれています。
また喉の不調にも効果的とされており、鼻の粘膜の腫れを取って鼻の穴の通り道を作ってくれるため鼻づまりが解消しやすくなります。
ユーカリやペパーミントの香りが良いとされているため、水を入れたコップにオイルを2滴ほど垂らして犬の近くに置いてあげると良いかと思います。
ですがこの時必ずアロマオイルは薄めて使用してください。長期間に渡って使い続けることや、3ヶ月未満の仔犬にも使ってはいけないとされているため鼻詰まりがひどい時だけオイルを薄めて使用すると良いですね。
このようにいろいろな方法がありますが
犬が嫌がっている場合は無理に続けずに動物病院へ連れていき
鼻づまりを解消してもらったり、家で出来る解消法を
教えてもらうようにして下さいね。
犬に鼻くそがあっても大丈夫?
犬には鼻毛がないため鼻くそはできないとご紹介しましたが、老犬になり鼻が乾燥して鼻くそのようなものが鼻についている場合や、
犬が風邪をひいて鼻の汁の分泌量が多く鼻くそが出ているといった場合は温めたタオルなどで優しく鼻を拭いてあげ自宅で様子をみても良いかと思います。
ですが鼻の穴が塞がって息がしづらそう、鼻くそが大量に出ているなどの場合はすぐに動物病院を受診した方が良いですね。
目鼻口に菌が入って炎症を起こしていたり、腫瘍が出来ている可能性もあるため早めに病院へ連れて行ってあげて下さいね。
最後に
犬は基本的には鼻くそが出来ませんが、鼻くそのようなものが鼻から出て来たり鼻の先についていることはあります。
無理やり取ろうとせずにきちんとした対処法を行い鼻くそや鼻づまりを取ってあげるのが飼い主の役目です。
また少しでもおかしいなと思ったらすぐに動物病院を受診することが腫瘍などの早期発見にもつながるため、犬の体調の変化がわかりやすいです。
鼻をしっかりとチェックして毎日健康に過ごせると良いですね!
以上、いぬさいとでした。