【柴犬の外飼いはかわいそう!】サークルの中で飼え!

昔は番犬のイメージが強かった柴犬。
最近は愛玩犬として飼う人も増えてきました。

まだまだ外でつながれている柴犬も見かけますし、「柴犬イコール外飼い」というイメージを持つ方も多いですが、実際のところ、柴犬を飼うには室内と外のどちらがいいのでしょう?

柴犬の外飼いはかわいそう?

いぬたろう
柴犬は昔から外で飼われているイメージが強いけど、実際はどうなんだろう?

柴犬は体が丈夫で健康、日本の風土に適しているとは言われていますが、それでもやはり北方犬種であり、猛暑日の多い日本の夏を外で過ごさせるのはかわいそうです。

一方寒さには強いと言われていますが、柴犬は他の日本犬と比べ、体が一回り小さい分、体が早く冷えてしまいます。
柴犬は洋服を着るのが苦手な子が多いので、家に入れてあげましょう。

そして柴犬はとても愛情深い犬であります。
番犬や猟犬のようなワーキングドッグとして育てた柴犬は、いかにも「名犬!」というような見るからに賢くて強健な感じがしますが、伴侶犬として家に迎え、室内で大切に育てた柴犬はまた違った表情を見せてくれます。

飼い主に甘えてごろんと寝そべったり、伏せしていたのに飼い主が暇そうにしていると「かまってもらえるかも」とお座りしたり、遊んでいるときも「ご主人様~、見て見て~」と後追いしたり。
「柴犬ってこんなに甘えん坊なんだ!」とびっくりされるでしょう。

まるで人間のように飼い主のことをよく観察し、いろんなことを考えている柴犬。
どうせ飼うのなら、犬の一生の短いその間、そばにいてあげたいですよね。

蚊・フィラリア対策

いぬたろう
もし柴犬を外飼いするなら何に注意するべきなんだろう?

外飼いだと夏には蚊が多いので、フィラリアのリスクはより高くなります。
犬の蚊取り線香などのグッズはありますが、蚊やほかの羽虫にまとわりつかれたら愛犬のストレスにもなりますし、カエルなどの食べたら中毒になる生き物もいます。
やはり室内飼いにするとより安全でしょう。

室内飼いにしても外飼いにしても、フィラリアの予防薬は必ず飲ませましょう。
予防薬は通販でも買えますが、薬を飲ませる前に動物病院に連れて行って検査を受けさせてあげてください。

蚊のシーズンは夏だけではありません。
早い地域では五月ごろから蚊が現れ始めます。
どのくらいの期間薬を飲ますか、獣医さんとよく相談して、確実にフィラリアから守ってあげてください。

寒さ対策、暑さ対策

いぬたろう
やっぱり現代の日本の気候では、柴犬の外飼いは難しいのかな?

柴犬は北方犬種のため、室内飼いの場合、日本ではよほどのことがないかぎりは寒いとは感じないそうです。
我が家は室内飼いですが、就寝時には弱く暖房をつけていました。
寒さそのものより昼夜の寒暖差のほうがこたえると思い、昼間や夕方は私たちがいるからといって設定温度を上げたりすることはしませんでした。

一方、暑さにはとても弱いです。
日中はクーラーをつけ、いつでも水を飲めるようにはしていましたが、それでもよく暑そうにのびていました。

しかしそれでも外は暑く、そして散歩は欠かすわけにはいきません。
外と室内の寒暖差があったら体を壊してしまいますし、ちゃんとした夏毛を生やし、夏の暑さにも慣れてもらう必要があります。
ですのでクーラーも冷房ではなく、除湿にしていました。

夏や冬の外飼いはあまりおすすめできませんが、どうしても外飼いでなければいけない事情があるなら、夏は日差しが当たらない場所に、冬は寒くなりすぎない場所に犬小屋を設置してあげてください。

また、犬が快適な場所を選べるように、なるべく可動域を広くしてあげましょう。
アスファルトは厳禁。
土や芝生の上で、飼ってあげましょう。

ですが、最近異常気象や猛暑日が多く、日本の夏は本当に暑くなってきています。
「犬、特に柴犬は外飼い!」というイメージは依然強いですが、北方犬種の柴犬だからこそ、室内飼いがベストなのです。
アレルギーがあるなど、よほどの事情がないかぎり、室内で飼ってあげてください。

サークルの中で飼おう

いぬたろう
室内と庭の中を、行ったり来たりできるようにするのも一つの手だよね。

我が家の柴犬ねねは、室内で飼っています。
サークルを配置し、中と外を自由に行き来できるよう、入口は開け放しています。
ねねは基本的にはサークルの外、お気に入りの犬用ベッドの上でまったりと過ごしていますが、昔はサークルの入口は閉め、サークルの中で生活していました。

ねねを家に迎えたとき、ペットショップの店員さんにサークルをすすめられました。
目を離した隙に誤飲や感電事故を起こしたりするのを防いだり、柴犬の凶暴性を抑える効果もあるそうです。

どうやら、サークルがある方が柴犬は安心するという事らしいです。

詳しくは下の記事をご覧になってみて下さい。↓

【柴犬は凶暴な犬種?】気性が荒いので触ると噛む事も!

柴犬は縄張り意識が強い犬種です。
自分の縄張りと認識しているだろう家の中でも特に「ここは自分の場所」と思う場所をつくるといいます。
ねねの場合、それがサークルであり、お気に入りの犬用ベッドなのです。

室内に掃除機をかけていてもねねは反応しませんが、たとえサークルの中にねねがいなくても、サークルの中に掃除機を入れたとたんねねは激怒します。
サークルの中は自分の領域だと認識している証拠です。

入口を開け放してサークルの中と外を自由に行き来できるようになった今は、ねねはサークルの外にいることが多いですが、何か怖い思いをしたときにはサークルの中に入ります。
外国人の友人のSさんが遊びに来たときはサークルの中、さらにはクレートの中に隠れました。

室内で飼うためにはトイレトレーニングは欠かせません。
子犬のうちからはじめてみましょう。
おもらししても決して怒らず、トイレの上ですることができたら大げさなくらいに褒めておやつをあげましょう。
柴犬は賢い犬なので「この上でおしっこやうんこをすると褒められる」と覚えてくれます。

トイレシートは洗い替えがあれば便利です。
ひとつは必ずサークルの中に置き、もうひとつはいつでもすぐに取り出せる場所に用意しておきましょう。

柴犬は遺伝子的に狼に近く、野生の本能が残っている犬種と言われています。
狼は自分の住処を猛獣に知らせないため、寝床の近くで排泄するのを嫌います。
せっかくトイレトレーニングをしても、柴犬は成犬になると散歩のときしかしなくなる子が多いです。

ねねも外でしかしません。
うんこの場合、必ず家から離れたところでします。
庭で遊んでいるとき、どうしても我慢できずにしたことがありますが、臭いを消すために食べてしまいました。

それくらい柴犬にとって、自分の縄張りで排泄をするのはストレスなのです。
最低でも毎日朝夕、散歩に連れて行ってあげてください。

春から外飼いにできる?

今まで室内で飼っていたけれど、徐々に外飼いにシフトしていこうと考えている方もいらっしゃるでしょう。
多くのウェブサイトでは、寒い季節にいきなり外に出すのはかわいそうという理由で、春から外飼いにすることをすすめていました。

しかし柴犬は寒さよりもむしろ暑さに弱い犬種です。
それに暖かい季節には蚊やカエルも現れます。
私としてはやはり室内飼いをおすすめします。

最後に

いかがでしたか?
今でも外で飼われている柴犬はたくさん見かけますし、「柴犬といえば番犬! 番犬といえば外飼い!」というイメージを持つ方もいるでしょう。

ですが暑さに弱い北方犬種、何か隠れられる自分だけの場所があると安心する、室内では漏らさない。
柴犬は意外と室内飼いに向いており、むしろ室内でなければかわいそうという側面が強いです。

柴犬はよく吠えると言われていますが、それも臆病の裏返しです。
外で飼っていたら通行人やバイクに怯えて吠え、通行人やバイクは通り過ぎますから、柴犬は「吠えたから逃げていった」と学習してしまい、番犬化してしまいます。
家の中で飼っていたら意外と吠えることはあまりありません。

吠えるから、うるさいからといって、外につながないであげてください。

以上、いぬさいとでした。

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