【甲斐犬の室内飼いはダメ?】抜け毛としつけに注意!

甲斐犬と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
人気の柴犬に海外でも話題の秋田犬が有名ですね。
今回は、そんな甲斐犬の外飼いについて解説していきます。

甲斐犬とは

いぬたろう
そもそも甲斐犬ってどんな犬なんだろう?

あなたはどこかで虎のような模様の体毛をした色の濃い犬を見たことがありませんか?
それが日本犬の中のひとつでもある甲斐犬です。

スリムに引き締まった体、ピンと立った大きな耳、黒っぽい体毛。見るからに精悍な「ザ・日本犬」といった感じの甲斐犬ですが、実際に飼育するにはどうすれば良いのでしょうか?

甲斐犬の室内飼いはダメ?

いぬたろう
甲斐犬の室内飼いは良くないって聞いた事があるけど本当なのかな?

単刀直入に言いますと、甲斐犬は室内飼いに向きません。
様々な理由がありますが、第一にその性格が挙げられます。

甲斐犬は柴犬などの他の日本犬と同じく、気が強い、強い言葉で言い表すと獰猛な性格をしています。
小型犬に比べ、人間に改良されていないから、狼に近いからなど、柴犬とも共通するポイントは色々ありますが、甲斐犬は柴犬よりもさらに獰猛で、飼うのが難しいとされています。

いぬたろう
やっぱり甲斐犬は室内飼いには向いていないんだね。

同じ猟犬として人間と暮らしてきた歴史を持つ犬は、ウサギなどの自分よりも体の小さい獲物を追っていましたが、甲斐犬は鹿、さらにはイノシシなどでかい生き物を仕留めてきました。

さらに甲斐犬は猟犬だけではなく、闘犬として飼われてきた歴史があります。

これだけでも甲斐犬の獰猛さが伺えますね。

先住犬や先住猫がいる場合、また家に赤ちゃんがいる場合、何か事故が起きてしまう可能性もあります。
甲斐犬でもきちんとしつけたら大丈夫と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり野生の本能の強い犬種なので、何かのはずみで歯が出てしまうこともあるかもしれません。

詳しくは下の記事をご覧になって下さい。↓

【甲斐犬は凶暴な性格?】危険すぎるその理由を解説

それに、甲斐犬はたくさんの運動量を必要とします。
一時間以上の散歩を最低でも朝夕二回。
それだけではなく、自転車での並走やドッグランや山道を走らせるなどの「走る運動」も必要とします。

また、体力がありあまった甲斐犬は家の中で走るかもしれません。
脚力がすごいとされている甲斐犬。柴犬などにくらべてコーナリングは苦手で、フローリングの床ではとても滑りやすいのです。

このように甲斐犬は室内で飼うには様々な障害が発生する事が予想されます。

出来れば室内飼いでは無く、外飼いが出来る環境で育てるべきです。
広い庭の中を自由に走らせ、穴を掘らせてあげてください。

甲斐犬の抜け毛ってどのくらい?

いぬたろう
甲斐犬はどのくらい抜け毛があるんだろう?

甲斐犬はダブルコートといって、表面を覆う太めの毛(オーバーコート)と、内側の細い毛(アンダーコート)に分かれています。
換毛期にはこのアンダーコートが生え変わり、たくさんの毛が抜けます。
甲斐犬は一見体毛がとても短いですが、ダブルコートのため、意外と抜け毛は多いと言われています。

柴犬の換毛期抜け毛の量はレトリバーやハスキーに次ぐほどだと言われています。

柴犬ほどではありませんが甲斐犬の秋田犬も抜け毛はすごいので、外飼いの方が家の中が毛だらけにならずに済むとは思われます。

自然に抜けるのを待つだけではなく、ブラシに慣れさせ、換毛期はしっかりとブラッシングしてあげてください。

しつけはしっかりと!

いぬたろう
甲斐犬にはどんなしつけが必要なんだろう?

甲斐犬を飼う上で一番必要なことは毅然とした態度です。
主従関係は子犬のときから教えこみ、ダメなものはダメとはっきり伝える。
ときには厳しく接することを必要とされる場面も出てくるでしょう。

甲斐犬は「一世一代の犬」と言われ、一度飼ってもらった飼い主のことは忘れないほど、強い忠誠心を持ちます。
しかし甲斐犬も初めから「忠誠心」があったわけではなく、その子が忠犬の場合、忠誠心や飼い主に対する愛情はそれまでの信頼関係によって築かれてきたものと言えるでしょう。

甲斐犬は忠犬になる。

甲斐犬は「群れ」や「家族」を意識する犬種です。
もし飼い主が一貫性がなく、甲斐犬の目に頼りない存在に見えたら、その子はこう思ってしまいます。

「僕が強くなってこの群れを守らなきゃ!」

こうしてアルファ犬が誕生してしまうのです。

アルファ犬とは、自分が家族の中で一番偉いと勘違いしてしまう事です。

甲斐犬は体も大きく、一度アルファ犬になったときの大変さは柴犬の比じゃないです。
絶対にアルファ化しないよう主従関係をはっきりさせ、そして何より信頼関係を築き上げましょう。

柴犬だったら「家族だもん。多少いいじゃない」で済まされる事もありますが、甲斐犬だと「ちょろく」ないのですまされない場合も多いです。

先ほど「人は人、犬は犬と分けた方が良い」と書きましたが、それも踏まえて甲斐犬の居住区は庭、普段は外にいるものと教えるのが良いと思います。

外で飼うときの注意点

甲斐犬はとても脚力があり、自分の身長よりはるかに高いものも登り、飛び越えることがあります。
これは甲斐犬が、山地で岩を登りながら狩りをしていた犬種だからです。
外で飼う場合、最低でも高さ2メートルはあるフェンスで囲いましょう。

番犬化のリスクは柴犬より低いので、安心して外で飼うことができます。

最後に

いかがでしたか?
甲斐犬を飼うのは大変そうだと思った方もいらっしゃるかもしれません。
思っていたのと違うという意見もあるかもしれません。

うちにはそんな広い庭はない。
一日二時間も散歩や並走に行かせるのは無理だ。
そんなにきちんとしつけるのは大変だ。
色々な想いがあるでしょう。
この記事を読んでハードルを高く感じている方もいるかもしれません。

そうです。
甲斐犬を飼うのは誰にでもできることではありません。
無理してなんとか形だけでも飼えたとしても、その犬は幸せになれないかもしれません。

今までに書いてきた条件をすべて満たし、なおかつ甲斐犬を飼うという決意と覚悟と甲斐犬愛を持った人にのみ、飼うことをすすめられるような犬種です。
そのような飼い主のもとでなら、その子はきっと幸せになれるはずですから。

以上、いぬさいとでした。

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