皆さんはテチチと言う犬を知っていますか?
テチチはチワワの先祖に当たる犬種と言われていますが、実はとんでもない歴史があるようです。
テチチってどんな犬?
テチチは南米で大昔に飼われていた犬種で、顔つきや体の骨格はキツネによく似ていたらしいです。
耳は立っていて、鼻先(マズル)は長く、足は細長いといった特徴を持っていた犬のようですね。
大きさは、今で言う小型犬のサイズで人間に対しての警戒心は薄かったと言われています。
テチチは既に絶滅したというのが一般的な認識ですが、実はまだどこかで生存しているのではないかという説も存在します。
現在もなお、飼っているという話は聞かないのでテチチがこの世に存在しているなら、野生でどこかにひっそりと暮らしているという事になります。
チワワの先祖?
チワワの先祖はかつてメキシコにいたテチチの仲間だと言われています。
ただ、先祖と言っても今、日本で飼われているチワワの中にテチチの遺伝子が強く反映されているという訳ではありません。
どういう事かと言いますと、チワワは人間か飼いやすいように何度も何度も改良を重ねられて出来上がった犬種です。
つまりテチチから、順当に進化した犬がチワワだという訳ではなく、様々な犬種の集合体がチワワです。
先祖と言うと、チワワの大昔の姿だと勘違いしてしまう人も多いですが、
現在のチワワの性格や大きさ顔つきなどはテチチからほとんど受け継がれていないかもしれません。
テチチという犬は食用犬?
テチチは元々、食用犬として飼われていたという歴史があります。
つまり、チワワの先祖は人間の食糧だったという事です。
日本では犬をペットとして飼う習慣があるので、
「犬を食べるなんてサイコパスなヤバい人達」という印象を持つ方もいるかもしれませんが、
テチチはインディアンにとっては日本の今でいう、家畜のような存在であり、食べる為にエサを与えて育てられ、繁殖されていたそうです。
ただ、スペインの調査団が当時生きていたテチチをほとんど食べてしまいました。
それがテチチが絶滅した原因だと言われています。
チワワと同じ人気な小型犬のポメラニアンの先祖であるサモエドは、雪国で人間の役に立つ為に飼われて、今もなお愛されているのに
チワワの先祖のテチチは食われていてなおかつそれが原因で絶滅したなんて、なんだか格差を感じて可哀想な気もしますね。
【ポメラニアンの先祖は?】サモエドやスピッツとの違い| の記事はこちら
テチチは雑種犬?
先ほども話した通りチワワの先祖はテチチである可能性は非常に高いですが、チワワの歴史の中で一番初めに存在していた先祖がテチチだという訳ではありません。
テチチより前に存在していたチワワの先祖はいるという事ですね。
ただ、そのテチチの先祖に当たる犬種は今だ不明とされています。
もしかすると、テチチの先祖は雑種だったという説もあるので、今でこそ血統書付きの人気犬種であるチワワですが、
大元を辿ればただの雑種だったなんて事もあり得るという事ですね。
まとめ
テチチは昔メキシコに住んでいた犬種であり、食用犬として飼われていたという歴史があります。
チワワの先祖はテチチの可能性が高いですが、現在のチワワは色んな犬種を掛け合わせた姿なので、あまり性格や特徴を受け継いでいません。
テチチは既に食べつくされて絶滅したと言われています。
テチチの祖先に当たる犬種は不明であり、雑種だという話もあるようです。
以上、いぬさいとでした。