チワワの子犬にはペコと呼ばれる頭の凹みがあるという事は知っていますか?
今回はチワワのペコについて、具体的な場所や見分け方、大きさの許容範囲について解説していきます。
チワワのペコとは
ペコとは、チワワの頭蓋骨に空いている穴の事を差し、泉門と呼ぶ事もあります。
個体によってペコがあるチワワと無いチワワがいますが、多くの子犬のチワワは大きさの違いはあれどペコが付いています。
ペコにはどんな意味があるのかと言うと、ペコが付いている事自体には特にメリットは無くチワワという犬種が元々持っている障害だと言えます。
障害と言えども、必ずしも普段の生活に影響を及ぼすものではありませんが他の犬種と比べて頭が特殊な形をしているが為に、全てのチワワは生まれた瞬間にそれなりのリスクを抱えているという事になります。
なぜチワワという犬種だけがペコを抱えてしまったのかと言うと、人気の出る可愛い犬にしようと幾度も交配を繰り返し、頭の小さなチワワを作り出そうとした歴史があるからです。
チワワも自然の流れに沿って進化を続けていれば頭のペコも存在しなかったのでしょうが、人間のエゴでチワワの進化に手を加えてしまった為に完全に健康的な体で生まれる事が出来なくなってしまったのです。
ペコの場所
ペコはあまり強く触るとチワワの体に異常をきたしてしまう可能性があるので、具体的な場所を知りたいという方も多いですが、 チワワ一匹一匹によってペコの場所は異なるので一概に
「ここを触ってはいけない!」という事は言えません。
ただ、多くのチワワは頭蓋骨のてっぺん(頭頂部)に ペコがある事が多いと言われています。
しかし側頭部のこめかみ辺りにペコがある子もいれば 十字型にペコがある子もいるので、頭のてっぺんだけに注意しておけばいいという認識は間違いです。
チワワの子犬を飼う際には頭全体に強い衝撃が加わらないように常に注意しながら暮らしていく必要があります。
ペコの大きさについて
チワワは固体によってペコの大きさが違います。
8 mm 以下の子もいれば、1cm 以上の大きさのペコ抱えているチワワも存在しています。
ペコの大きさは小さければ小さいほど水頭症になるリスクが低く、健康的とされています。
ただ、ペコの大きさが比較的小さいチワワでも残念ながら水頭症になってしまう事はあるので、あくまでも可能性の話です。
チワワのペコの大きさは先天的な物なので、何か衝撃が加わらない限りは大きくなる事はほとんどありません。
ペコの見分け方
チワワのペコの形や場所、大きさの見分け方に関してですが基本的にCT検査やMRI検査などによって見分けることができます。
たまに、飼い主が自分の手探りでペコの大きさを測ろうとしますが、危険なので絶対にやめてください。
ただえさえ、チワワの頭は衝撃に弱いというのに、ペコを探るために指で圧力を加えるというのは非常にリスクが高いです。
具体的にチワワのペコの場所や大きさを見分けるためには動物病院なので検査をするしかないかと思います。
ペコの許容範囲
ペコの大きさの許容範囲についてですが、 これもブリーダーや飼い主よって判断は異なります。
一般的に、1cm以上のペコの大きさがあるチワワはリスクが高いとされていますが、8 mm 以下のチワワであれば健康体とされている所もあります。
ペットショップなどではチワワにペコの開き具合の記載されている事もありますが、 大中小と分けられている場合、小のチワワの方がリスクが少ないということになります。
チワワのペコは塞がる?
チワワのペコは基本的に子犬にあるものですが、成長して成犬になるに連れてぺこは塞がると言われています。
ただ、成犬になってもペコが塞がらなかったり、強い衝撃が加わったことでペコが開いてしまったりする可能性もあります。
そのような頭の事をアップルヘッドと呼び、かなり水頭症のリスクが高いチワワだと言われています。
チワワのアップルヘッドに関しては下の記事で詳しく解説しているのでご覧になってみてください。↓
【アップルヘッドのチワワの特徴】頭の形で水頭症になりやすい!?
まとめ
ここからはまとめです。
チワワのペコとはチワワが生まれ持った頭蓋骨の変形した穴のことを指し泉門とも言われています。
衝撃を加えると危険な部位であり、基本的にどのチワワの子犬にもペコが存在していますが成犬になるにつれて徐々に治ると言われています。
ペコの大きさや形に関しては固体によって様々なので一概には言えませんが、許容範囲として8ミリ 以下や1センチ 以下のチワワはリスクが少ないと言われています。
ペコの見分け方は素人が判断できるものでは無いので、必ず検査を通して調べるようにしましょう。
以上、いぬさいとでした。